本

Unter den Augen des Preußen-Adlers: Lithographien, Zeichnungen und Photographien der Teilnehmer der Eulenburg-Expedition in Japan, 1860-61 Under Eagle Eyes: Lithographs, Drawings and Photographs from the Prussian Expedition to Japan, 1860-61 プロイセン― ドイツが観た幕末日本: オイレンブルク遠征団が残した版画、素描、写真 和英独文 (391 pp.) |
共編著 | 2011年9月 | Iudicium / OAG |
日独交流150週年の記念著作物として刊行されたものである。150年前に来日したオイレンブルグ使節団のビジュアル資料を初公開し、日本とドイツの相互イメージという観点から位置づけするものである。詳細はFlyerで 書評・新聞・ラジオなどで紹介して頂きました。リンクは英語版でご覧ください。 |
Pan-Asianism: A Documentary History, Volume 1 & 2 (史料で読むアジア主義)
英文 (358 + 422 pp.) |
共編著 | 2011年3月 | Rowman & Littlefield |
19世紀半ばから21世紀までのアジア連帯論、東亜共同体論、アジア主義の中心的な史料を解説付で紹介する。史料の数は100近く、その由来は幅広く、日本、中国、韓国、インド、インドネシア、トルコなどの資料を含む。 |
The Power of Memory in Modern Japan(近現代日本における歴史記憶の諸相)
英文 (381 pp.) |
共編著 | 2008年7月 | London: Global Oriental |
近年、日本における歴史記憶の諸相をめぐる議論には海外の日本研究も大きな関心をよせている。2005年のヨーロッパ日本研究大会においてサーラが歴史部門を「歴史記憶」というテーマで企画担当し、そのセクションの一部の論文をこの論文集に纏める。 |
Japanische Impressionen eines Kaiserlichen Gesandten. Karl von Eisendecher im Japan der Meiji-Zeit / 明治初期の日本 - ドイツ外交官アイゼンデッヒャー公使の写真帖より 和文・独文 (460 頁) |
共著 |
2007年8月 |
Munchen: Iudicium |
19世紀末期は、日独関係の黄金時代とも言われている。両国が歩み寄りを見せる過程で、1875年から1882年まで駐日ドイツ帝国公使を務めたカール・フォン・アイゼンデッヒャーが果たした役割は大きい。アイゼンデッヒャーが井上馨外務卿の不平等条約改正の要求を強く支持したことが、両者の接近をもたらし、日独関係が強化された。 アイゼンデッヒャーが日本での任務期間中に収集し、その後、ドイツに持ち帰った貴重の史料がある。3冊の写真帖と複数の自作の水彩画等のアルバムは現在、ボン大学日本文化研究所に所蔵されている。当時の列強の政治的動向のみならず、明治時代の日独関係を生き生きと伝え、さらにアイゼンデッヒャー公使の活躍を魅力的な形で教えてくれるこの貴重な視覚的史料を、この本に初めて公開した。 |
Pan-Asianism in Modern Japanese History. Colonialism, regionalism and borders(近現代日本史におけるアジア主義 ― 植民地主義、地域主義、境界) 英文 (288 頁) |
共編著 |
2007年1月 |
London and New York: Routledge |
近年の東アジアの国際関係の変容において、地域統合と地域主義がますます重要視されている。この著書は、東アジアの地域秩序と地域アイデンティティー構築への歴史的発展を分析しつつ、アジア主義を現在のアジア地域主義・地域協力の一形態として考察する。 地域アイデンティティーの歴史的背景とその発展に重点をおきつつ、近年の地域主義の研究において多々欠けている史的次元を補完することを目指している。広い視野を取り入れるために、近年アジア主義の研究を進めている研究者の論文を通して、明治期のアジア主義から、戦時「大東亜共栄圏」の思想を経て、戦後の日本のアジア認識までが取り上げられている。この編著はサーラが企画担当し、2002年東京においてドイツ-日本研究所が開催した国際会議の成果として刊行されたものである。 |
Der Russisch-Japanische Krieg 1904/05 im Spiegel deutscher Bilderbogen 和文・独文 (120頁) |
共編 |
2005年3月 |
ヨーロッパの近代日本に対する認識を大きく左右したのが、1894-95年の日清戦争であり、1904-05年の日露戦争での日本の勝利であった。軍事大国だと立証したことによって、極東の島国であった日本は、はじめてヨーロッパから対等な存在として認められたのである。、日本が当時軍事大国の筆頭格とみなされていたロシア帝国に勝利をおさめたことは、ドイツならびにヨーロッパが日本に対する認識を改めるため、きわめて重要な役割を演じたのである。
「日本におけるドイツ年」の一環として、また日露戦争百周年を記念して開催される本展覧会は、ちょうど一世紀前にドイツやヨーロッパがどのように日本を受容していたのかを示そうとするものである。 展示品の中心をなすのは、「一枚絵」(Bilderbogen)としてはヨーロッパ最大の規模を持つ、ノイルッピン市美術館版画新聞コレクションの収集物である。 |
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Politics, Memory and Public Opinion: The History Textbook Debate and Japanese 英文 202頁 |
単著 |
2004年1月 |
Munchen: Iudicium vol. 39 |
2000年以降、日本の「歴史教科書問題」が改めて世界中の学者の注目を集めている。この本は、その教科書問題の政治的、社会的な背景を明らかにし、その問題の歴史記憶問題との関連性を究明することを目的としている。 書評は英語版からご覧ください。 |
Japan und Korea auf dem Weg in eine Gemeinsame Zukunft: Aufgaben und Perspektiven (日本と韓国:共同の未来へ - 課題と展望) 独文 232頁 |
共編 |
2003年11月 |
Munchen: Iudicium vol. 36 |
2002年の国際会議に基づく論文集で、近年の日韓関係を探求する文献である。とりわけ、「歴史」、「文化」、「経済・政治」における日本と韓国の最近の接近と問題点を論ずる論文を中心にし、東アジアの国際関係をドイツの関係者に紹介することを目的とする。ドイツの「政治的教育連邦センター」(Bundeszentrale fur Politische Bildung)によっても配布されている。 |
Selbstbehauptungsdiskurse in Asien: China – Japan – Korea (アジアにおける文化的自己主張:日本・中国・韓国) 独文 438頁 |
共編 |
2001年12月 |
Munchen: Iudicium vol. 34 |
1999年~2005年までDIJ,大阪大学、エルランゲン大学と共同研究として行った研究プロジェクトの中間報告。18本の論文を含む大著の中で、中国、韓国、日本の専門家がそれぞれの分野から近代における「アジア的」な自己主張言説を分析し、現在の国際関係における諸問題と連鎖させながら究明するものである。 |
Japanstudien (年報:『日本研究』) 独文・英文 539頁 |
共編 |
2001年12月
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Munchen: Iudicium |
DIJの年報として毎年発行される出版物で、ドイツ語圏での日本研究フィールドで唯一のレファリー制研究雑誌である。本号は「日本における住居状況」を集中テーマとして取り上げ、ドイツ語圏で初めてそのテーマを詳細に紹介する文献である。 |
Zwischen Demokratie und Militarismus: Japans Kaiserliche Armee in der Politik (大正デモクラシーと陸軍: シベリア出兵期における民主主義と軍国主義) 独文 xvii+587頁 |
単著 |
2000年12月 |
Bonn: Bier’sche Verlagsanstalt (ボン大学日本学科出版会)
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本稿は1999年7月に博士論文としてボン大学文学部に提出した著書である。大正デモクラシー期、とりわけ1918年から1925年までのシベリア出兵・北樺太駐兵期における陸軍の内政上の役割と、民主主義諸勢力との対決で生じる諸問題を比較政治・政軍関係の視角から分析する論文である。 陸軍の内政での独立的な地位の在り方を考察する為に、統帥権、参謀本部制定、現役武官制、帷幄上奏と陸軍による植民地官制の独占を紹介していく(序章、第1章)。シベリア出兵期における陸軍の内政上での行動を分析していき(第3章)、30年代の「陸軍外交」と軍部独裁の根源として、シベリア出兵を解釈する(第4章)。政党政治勢力の統帥権独立の改正の試みをも考察しながら、20年代の大正デモクラシー期における軍民対立を徹底的に分析する研究である(第5章、第6章)。 結論として、30年代の軍部独裁が既に大正デモクラシー期の最中にも表れることを明らかすることによって、日本の「軍部独裁」の独特性とその継続性を強調する論文である。 |
Japans politische und wirtschaftliche Interessen in Russisch-/ Sowjetisch-Fernost ? Von der Sibirien-Intervention bis zum Nomonhan-Zwischenfall (1917年から1939年までのシベリアにおける日本の経済的・政治的関心-シベリア出兵からノモンハン事件まで -) 独文 175頁 |
単著 |
1994年9月提出 |
修士論文 ボン大学文学部日本学科 |
本稿はボン大学文学部日本学科に修士論文として提出した論文である。日本の大陸侵略の継続性を強調しながら、シベリア出兵という帝国主義的戦争の外交と植民地政策における位置を明らかにし、日本の歴史学者によっても十分検証されていないシベリア出兵と30年代までのシベリア進出計画の継続性を徹底的に分析する。シベリア出兵を紹介し、日本のシベリア出兵に関わる内政上、また外交の諸問題を徹底的に解明する(第三章)。シベリアからの撤兵に至る日本外交の変化を紹介してから(第四章)、30年代の軍部派閥皇道派の「北進論」構想(第五章)、1939年のノモンハン事件に至る日ソ国境紛争とシベリア出兵との関係(第六章)を明らかにする論文である。 |